時を駆ける…?
特別なものは、特別にやってくるのだろうか
すっかり日が落ちたころ、郵便配達員が、静かに手渡したその包みは
予想していたそれより、少し重かった…
私は少し前から、待っていた。
『のっけの水』の、のっけうしさんからの包みが届くのを
はやる気持ちを抑えながら、わざと丁寧に封を開ける。
中からは、白い箱。
またも、軽く不意打ちをくらう。
私が待っていたものなのか…
このまま、箱を眺めていても埒が明かないので
開けてみる。
お~・・・
溜息が洩れる。
やはり、白い化粧箱に入れるだけのものはある、品物のようだ。
そして、ビニールの袋につくかすかな芳香…
まだ、奥にあったペーパータオルに包まれたものを開けてみる。
箱から出したとたんに、息を吹き返すように辺りに香りを放つ。
あ。ラベンダー…
私は、映像でしか見たことのない、辺り一面のラベンダー畑を思い出す。
風が吹く度にさやさやと揺れ、咲きほころぶのか
もちろん、それがそのままで私の手元に来たわけではない。
花を手折り
乾かし
綺麗に揃える人の手があったからこそ、ここにあるのだ。
もしかしたら、私が思っているより、工程は多いのかもしれない。
行ったことのない、北の地に降り立ち、花を見て収穫を見る。なんと豊かな薫りだろう。
…などと、いつまでも夢想しているわけにもいかない。
時間は夕刻、お腹をすかせた子らと、もうすぐ帰ってくる夫。
食事の用意の隙を見ながら
カユラピス?
クアラクアヤンⅡ?
容器に水を張り、休ませる。
どちらも花芽がついているようだ。
一応、水槽の水を使ったが、もしかしたら溶けてしまうかもしれない。
今のうちに、しっかり見ておく。
二度と見られないかもしれから。
ラベンダーもせっかくだから、飾りたい。
玄関とかどうだろう?
…ここはやめておこう。
どんぐり好きのねずみたちにいたずらされてはいけない。
私はしばらく考えたのち、決めた。
ここだと風の通りも良い。
きっと、いい夢が見られるに違いない。
のっけうしさん。
お手製のドライフラワーありがとうございました。
お花の栽培からとは、素晴らしいです!
寝室の窓辺に飾られております。
ブセも枯らさないように頑張りますね…(汗)
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