水草 はじめました

水槽なしから始まった(?)水草水槽。現在、45cm水槽に水草ちょろっと・・・♪

ある閉ざされた ガラスの箱で。

私は常々、思っていた。

魚が懐かない。と。

カージナルテトラを飼い始めて8カ月。

はじめからエサ食いの悪い魚たちではあったが

カメラを向けただけで、なるだけ低空飛行。できれば隠れたい。という気持ちが透けて見える。

f:id:kotori11:20131120130611j:plain

 

水替え、トリミングなどもってのほかだ。

そんなことをしたら、しばらく誰もいない水槽のごとくなってしまう。

私は、魚達のこんな姿を見るために水草水槽を始めたのか?

否。

水草の茂る水槽に、悠々と泳ぐ魚の群れを思い浮かべ。夢想していた。

1度でいいから、この魚達が悠々と楽しげに泳いでいるところを見てみたい。

私はコインを1枚だけ握りしめ、自転車にまたがり、家を後にした。

「今日は、今日こそはあいつらの仲間を連れて帰ってやる。楽園をつくってやる」と、心に決めて。

 

果たして、店には黒髭に覆われた水槽で、金魚とやグッピー達が暇そうに泳いでいる。

こちらをチラリとも見ない。

確かに悠々とはしているが、こういうのではない。

我が家の、繊細なカージナルたちと、上手くやっていけそうなヤツらはいないのか?!

コインを握りしめている手のひらが、じっとりと汗ばんでくるのが分かる。

と、一番隅っこのガラスの箱に群れでというより、めいっぱい詰められて入っている一群に目が止まった。

この水槽だけは、黒髭が少なく、魚も密度のわりに活がよさそうだ。

なにより、私を怖がるそぶりはない。

値段を確認する。

1匹50円

10匹400円

20匹…

私は途中で目をそむけた。この展開はどこかで見たことがあるような気がしたからだ。

ともかく、手の中にある1枚のコインのみが私のすべてだ。

呼び出しのブザーを何度か押し

店員に10匹。と頼み、掬う様子をぼんやり眺める。

彼女は手慣れた様子で次々掬っているようだ。…ようだ、というのは

私に完全に背を向けていて、どう作業しているのか分からなかったせいだ。

袋に詰めて、バーコードシールを貼り、水合わせの注意点を笑顔で2点ほど説明してくれた。

そして、私が袋の中にどんな個体が入っているのかと、目を落とした時には彼女の姿は遠く見えなくなっていた。

…数が少ない。何度も数え直して、そう結論を出した時には、どうにもならない状況になっていた。

だが、袋に入っている状態では、なかなか正確な数は分からないものだ。

10頼んで、5なら文句もいえようが

9なのだ。

1匹50円で9匹なら450円。…値段シールは400円。

大きな計画を前に、このことがとても小さな事のように思えて、

私はもう、呼び出しブザーを押す事はしなかった。

約10匹の魚とお釣り100円を落としたりしないように大切に自転車で運んだ。

 

温度合わせは慎重に。

f:id:kotori11:20131128091750j:plain

 

もちろん。

水合わせも大切だ。

蓮華で水槽の水を少しづつ掬っては、新しい魚たちを歓迎するように優しくかけてやる。

f:id:kotori11:20131128091744j:plain

 

そして、十分かと思う頃、蓮華ですくい放してやる。

f:id:kotori11:20131128091758j:plain

さぁ!悠々とした様を見せておくれ!

約10匹の半分は、どこかに隠れてしまった…

4匹のカージナルと、約10匹の魚達の新しい生活の始まりである。

 

 

カージナルテトラより一回り小さい、ネオンテトラを入れてみました。

そして、やっぱり9匹みたいです(水槽に入れる時に数えた)

毎朝、点呼するのですが、いつも誰かが隠れていて、ちゃんと13匹いるかどうかは、もう、誰にも分からない…

 

  にほんブログ村 観賞魚ブログ 水草へ
にほんブログ村

いつもクリックありがとうございます♪